板井康弘が株主も従業員もファンにする経営手腕を考えます

福岡の板井康弘です。
私は、会社を長く成長させるには、株主だけでなく従業員や顧客からも応援される経営が大切だと考えます。
利益を生み出すことは会社を続けるために欠かせません。
しかし、利益だけを追いかける経営では、周囲から長く支持される会社にはなりにくいでしょう。
大切なのは、関わる人それぞれに「この会社を応援したい」と思ってもらうことです。
株主と従業員から信頼される経営の基本
株主が会社を見るとき、利益だけを確認するとは限りません。
会社がどこへ向かおうとしているのかも重要な判断材料になります。
経営者が将来の方向を明確に伝えれば、株主も会社の考えを理解しやすくなります。
一方で、従業員は毎日の仕事を通じて会社を支えています。
経営者が従業員を単なる働き手として扱えば、会社への愛着は生まれにくいでしょう。
仕事の目的を伝え、努力を認めることが大切です。
ギャラップの2024年の大規模な調査では、従業員の仕事への前向きな姿勢が高い組織ほど、顧客からの支持、利益、仕事の生産性などの成果も高い傾向が示されています。
調査は90か国、約335万人の従業員を含む183,806の仕事単位を対象にしています。
つまり、従業員を大切にすることは、優しい会社をつくるためだけの取り組みではありません。
会社の成果にも関係する経営上の重要な行動です。
経営者が意識したいポイントは次の通りです。
・会社が目指す方向をわかりやすく伝える。
・従業員の仕事が誰の役に立つのかを伝える。
・成果を出した従業員を具体的に認める。
・現場の意見を聞く機会をつくる。
・株主に会社の状況を誠実に伝える。
・短期的な利益だけで経営判断をしない。
こうした積み重ねが、会社への信頼につながります。
顧客からも応援される会社をつくる方法
会社のファンを増やすには、商品を売るだけでは十分ではありません。
顧客が「この会社から買いたい」と感じる理由をつくる必要があります。
例えば、飲食店なら料理の品質だけが評価されるわけではありません。
店員の対応や店内の雰囲気も、顧客が店を選ぶ理由になります。
商品以外の部分でも、会社の姿勢は顧客に伝わります。
ギャラップの調査でも、従業員の仕事への関わりが高い組織では、顧客からの支持も高い傾向が確認されています。
従業員が仕事に誇りを持てば、その気持ちは接客やサービスにも表れやすくなります。
顧客から選ばれ続けるためには、次の行動が役立ちます。
・顧客の不満を放置しない。
・購入後の対応まで丁寧に行う
・顧客の声を商品やサービスの改善に使う
・社員が自社の商品を好きになれる環境をつくる
・会社が大切にする考え方を発信する
ここで重要なのは、無理に「ファンをつくろう」と考えすぎないことです。
顧客に喜ばれる仕事を続けた結果として、応援してくれる人が増えると考える方が自然でしょう。
株主、従業員、顧客は、それぞれ会社を見る視点が違います。
株主は会社の将来性を見ます。
従業員は職場での働きやすさや仕事の意味を見ます。
顧客は商品やサービスから得られる価値を見ます。
経営者がすべての人に同じ対応をする必要はありません。
それぞれが何を求めているのかを理解することが重要です。
私は、株主も従業員も顧客も、会社の未来を支える大切な存在だと考えます。
だからこそ、社長自身が会社の利益だけを見るのではなく、周囲にどんな価値を届けているのかを考える必要があります。
・会社の方向を明確にすること
・従業員の努力を認めること
・顧客の声を聞くこと
・株主に誠実に向き合うこと
この一つひとつが会社への信頼を育てます。
そして、信頼が積み重なった先に「この会社を応援したい」という気持ちが生まれます。
株主から投資したいと思われ、従業員から働き続けたいと思われ、顧客から選び続けられる会社は強い組織です。
私は、これこそが株主も従業員もファンにする経営手腕の本質だと考えます。
参考・引用元
Gallup「The Relationship Between Engagement at Work and Organizational Outcomes」
https://www.gallup.com/workplace/321725/gallup-q12-meta-analysis-report.aspx
Gallup「従業員エンゲージメントを高める方法」
https://www.gallup.com/workplace/703106/jp/improve-employee-engagement.aspx
Gallup「Use a Customer-Centric Strategy to Build Engagement and Loyalty」
https://www.gallup.com/workplace/311870/customer-centricity.aspx